K-POPSとの出会い


そもそものきっかけとなったのは、ユーミンである。
とあるサイトにてユーミンが韓国映画「春の日は過ぎ行く」のテーマソングを手がけたという情報を得たのだが、タワーレコードで聞いても、サントラ盤などの輸入は未定と言われてしまった。しかし、ユーミンフリークとしてはどうしても手に入れたいと思っていた。
ちょうどその数日後、韓国料理を食べに行った新大久保で偶然立ち寄ったの「 KOREA PLAZA 」で見たことのある写真がジャケットになったCDを発見した。当時僕はハングル文字をまったく読めなかったのだが、英語のタイトルを読んでみると、「One Fine Spring Day」とある。これは「春の日は過ぎ行く」の英語のタイトルだった。そして早速買って中を見てみたら、3曲目に Matsutoya Yumi とクレジットされていた。
多分この時点でこの曲を聞いた日本人はまだそんなにいなかったと思う。

さらにもうひとつ、大きなきっかけがあった。
当時、BS Japan で毎週水曜日の深夜にK-POPベスト10という番組を放映していたのだ。1時間、ほぼノンストップでK-POPのMVを流してくれる。友人にすすめられてハリスやパク・ファヨビといったアーチストのCDを聞かせてもらったのもこの頃で、そういったアーチストたちが出てこないかと思いながら見ていたら、J、キム・ゴンモ、WAX、アズ・ワンといったアーチストに興味を持ち始め、少しずつCDを集めるようになったのだ。

というわけで、これらの事件が実にタイミング良く僕の身に降りかかり、たった二週間のうちに30枚ほどのCDを買い込むほどのファンになったというわけだ。


K-POP 豆知識

K-POPを聞くときにいくつか、知っておいたほうが良い豆知識があるのでまとめてみた。

<1>アルバムタイトル

韓国では、アルバムを特定する際、あまりアルバムのタイトルを言わない。(店員もアルバムタイトルを知らない場合が多い)。たいていは、そのアーチストの何枚目のアルバムという呼び方をする。例えば、Jの3枚目のアルバムのタイトルは「Beautiful Ones」であるが、普通はJの第3集という呼び方をする。また、どのアルバムにもたいてい数字が入っていることが多いので、分かりやすい。当サイトでもこの習慣に基づき、アーチスト名の次に第○輯と入れている。なお、「輯」は「集」の旧字体である。個人的には「輯」の方がアルバムの数え方として相応しい気がするため、「輯」を使用している。

また、ベスト盤の場合は「.5」を利用する。例えば第2輯の後に出たベストアルバムは「第2.5」となる。またこれは企画アルバムやシングル(まだ韓国は少ないが)などにも適用される。

<2>タイトル曲と後続曲

日本と違い、韓国ではシングルという形態はほとんどない。たいていのアーチストは10曲ほどのフルアルバム単位で音楽活動を行う。アルバムを出すと、その中から一番人気のありそうな曲を選び(製作者側が選ぶ場合もあるが、時折ファンクラブなどで事前にアンケートをとることもあるようだ)、それを携えて歌謡番組などに出演する。その最初に選ばれた曲(日本的に言うとファーストシングルカットとなる)を「タイトル曲」と呼ぶ。しばらくはタイトル曲で活動をするが、その後、別の曲を歌うことがある。それを「後続曲」と呼んでいる。たいていの場合は、一枚のアルバムから「タイトル曲」と「後続曲」の2曲が選ばれるが、時にはこの「後続曲」が2曲~3曲に続くことがある。

<3>コンベックコンサート&グッパイ・スペシャル

韓国の音楽番組を見ていると、時々、「コンベック・コンサート」と言って大々的なステージが組まれることがある。これは「Comeback Concert」のこと。

アーチストは一枚のアルバムをリリースすると、それに連動した音楽活動を数ヶ月集中的に行う。その間に「タイトル曲」と「後続曲」が披露される。だいたい半年ほどで活動が続き、その締めくくりとして、各音楽番組ではそのアーチストの「グッバイ・スペシャル」が行われる。多くの場合は「タイトル曲」と「後続曲」が披露されるが、メドレー形式で歌われることもある。

その後、アーチストは次のアルバム製作に取り掛かり、約一年後ぐらいにニューアルバムを携えて音楽番組に戻ってくる。これを「コンベック・コンサート」と呼んでいるのだ。人気アーチストの場合、このコンベック・コンサートはかなりの時間を割いて行われ、過去のヒット曲から最新のタイトル曲までをメドレーで披露したりする。また、タイトル曲でも後続曲でもない曲を最新アルバムから歌う場合もあり、ファンとしては見逃せないステージだ。

なお、中にはこのような音楽活動を行わないアーチストもいる。例えばキム・ゴンモは第9輯を発表した後、テレビメディアには一切出演せず、韓国各地でのライブ活動に専念して話題を呼んだ。

K-POPの入手方法

その1<店頭販売>


【1】新星堂 カルティエ 新宿ルミネ1 4F

  ここはインドネシアンポップスが充実しているので、よく行っていたお店。他の所ではイネポップよりも韓国ポップの方が充実しているのに、ここだけは、なぜか東南アジア系の音楽が充実している。バイヤーの好みなんだろうか。さいかし、最近では韓国ポップもかなりの充実度。

【2】亜洲兄弟 

〒170-013 東京都豊島区東池袋1-44-8 
         パークサイドビル5-D
         電話03-5953-1488
        FAX 03-5953-1477
        営業時間 12:00~21:00 (木曜日~日曜日・祝日)

 マンションの一室を利用した小さい店内には、お宝グッズがぎっしりと並んでいる。お店の人も親切で、いろんな相談に載ってくれるので、K-POP初心者にはオススメのお店。とはいっても、靴を脱いで上がるマンションの一室という形態が最初ドキドキだが、アジア系の専門店はこういうお店が多いので、慣れればなんてことはない。CD一枚2000円前後。ワゴンセールなんかもやっているので、こまめにチェックした方が良い。ちなみにここの定休日は月曜日~水曜日なので、注意!

【3】KOREA PLAZA 

〒169-0072 東京都新宿区大久保1-17-7
         電話 03-3232-5511
         FAX 03-3232-5514

 新宿に住んでいる韓国人を対象にした店で、CD、雑誌、本などを主に扱っている。またビデオレンタルもしている。お店の人もお客さんも韓国人が多いので、最初ちょっと勇気がいりますが、お店の人たちの日本語はほとんどパーフェクトなので、安心して買える。もし探しているCDがみつからなかったから「○○ありますか?」と日本語で聞けば詳しい店員さんが親切に探してくれます。ここは結構穴場で、ネットなんかでもみつからなかった商品がある場合もある。CD一枚2000円前後。

【4】三中堂 

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-22
         高橋ビル 3F
         電話 03-3294-1331
         FAX 03-3294-1332
         営業時間 10:00~19:00 (定休日=日曜日・祝日)

 広告には、韓国ポップスのCDは日本で一番の品揃えと書いてあり、本当にそうか?と半信半疑で行ったら、看板に偽りなし!で、あきらめかけていたCDを多数ゲットできた。ここも穴場的存在のお店。しかもCDが一枚2000円均一。これはとても良心的だと思う。限定パックでも2000円なんだ!僕はここでキム・ゴンモの3集、4集、5集を揃えた。通販などもやっているようなので、地方の方は一度問い合わせてみると良いだろう。店主もとにかく韓国が好きで好きでたまらないといった感じのおじさんで、自分で作ったCDの目録(これがまたすごい!)で探しているCDをみつけてくる。
 

【6】その他

 タワーレコード渋谷店、新宿店、池袋店、HMV新宿EAST店、SOUTH店、池袋店、サンシャイン店、ヴァージン新宿店などでも取り扱っていますが、他の専門店に比べると高い。大体相場が2500円~2700円。ネット注文の倍はしますので、あんまりおすすめできません。ポイント目当てとか、どうしても他にない場合に利用する程度。


その2<インターネット通販>

【1】Setnet http://www.setonet.co.kr/

韓国CDの通販では一番利用しやすい。全部日本語対応だし、CDが一枚1400円が中心で、1700円以上注文すると送料は無料となる。またCDだけで、生写真や本、雑誌なども扱っている。ただ韓国からの発送になるため、到着までに若干時間がかかることがある。急がない商品だけ頼むのがベストな利用の仕方。新作が中心だが、売れ筋はおさえてありる。また、探しているCDがあったら、問い合わせるとすぐに回答が返ってくる。大量に注文すると、韓国のりだとか、ラーメン一袋だとかおまけがついてくることがある。

【2】Yes!Asia http://global.yesasia.com/fplogin_global.asp

上のセトネットの次に僕がよく利用しているサイト。ここはアメリカのサイトなのだが、とにかく商品の品揃えが豊富。どこにもなくって、ここでやっとみつけたというCDが多数揃っている。以前は英語のみだったが、最近は日本語対応になった。一度オーダーすると、次回からはボタン一つでオーダーできるので大変便利。しかも、ある一定以上(約5000円)注文すると送料は無料になる。一枚約10ドル前後だが、最近は新作は3枚買うと1枚8.95ドルになるというセールをやっていて重宝している。また、韓国だけでなく中国や日本の商品も扱っており、アメリカに住むアジアフリークなどにも喜ばれている模様。

【3】亜洲兄弟 http://www.toshima.ne.jp/~asiabros/frame2/FRchTOP.html

<店頭販売>の【2】でもご紹介した亜洲兄弟の通販サイト。地方在住の方にはオススメ。しかも店頭で買うよりも安い商品もある。一枚1800円前後。また、簡単なアルバム紹介などもあり、参考になる。


その3<現地で買う>


韓国でCDを買う場合、いくつか注意点がある。

その1/韓国ではCDは定価販売ではない。つまり、店によって値段がかなりまちまちなのだ。物によっては4000w(400円ぐらい)もの差がある場合があるので、気をつけること。。

その2/旧譜よりも新譜の方が断然安い。旧譜がだいたい12000wだと、新譜は8000wぐらい?多分、新譜の方が売れるっていうのがあるのだろう。また、旧譜は在庫があるだけで税金がかかるため、(これは日本も同じ。どうしても高くなるようだ。

その3/アジアのCDは大抵そうなだが、再プレスをあまりしない。キム・ゴンモやシン・スンフンといった大物になると再プレスをしてくれるので、手に入りやすいが、普通のアーチストはなかなか全部揃えるの大変。そのため、貴重盤はあった時が買い時。また、欲しいCDはあるうちに手に入れておくべき。あとで後悔することになる。

その4/CDはアーチストの名前のカナタラマ順

韓国のCDを買う時に困るのが、探し方である。だいたいアーチスト名順に並んでいる。韓国語には日本語の「あいうえお」に相当する「カナタラマ」というのがある。それを覚えておくと良いだろう。例えばキム・ゴンモは「ㄱ」行なので、最初の方にある。ちなみにイ・ジョンヒョンなどは後ろの方だ。

また、ハングル語が読めないが欲しいCDがある場合は、ジャケットをプリントアウトして、店員さんにそれを見せて「イゴ・ジュセヨ!(これちょうだい!)」って言えば教えてくる。

なお、下の情報は2002年に行った時のものであるため、多少ズレがある可能性があることはご了承いただきたい。

【1】教保文庫

ここのすごいところは新譜が激安なところだ。僕が行った時は、8000wで手に入った。また、12枚組のバラードオムニバスが、なんと20000w(2000円!)でどこよりも安かった。ただし、旧譜の在庫は少ない上に高い。

【2】永豊文庫

ここは値段的にはそれほど割安感はないが、とにかく在庫が豊富。結構揃っている。また、クラシックが好きな人にはおすすめ。クラッシックの売り場面積はかなり広い。

【3】メトロ美都波の地下

店の名前は「PowerStation」。ここは、とにかく在庫が多いことで有名。まずはここに行ってみるのもいいかもしれない。僕はここで大量に買ってしまい、お店の人に顔を覚えられてしまった。

他にも街中いたるところにCD屋があり、どこも混んでいる。

最後になっってしまったけど、韓国に行く前に色々と教えてくださった人たちに感謝いたします!コマウオヨ!